その不調、噛み合わせが原因?!
咬み合わせや歯並びが悪いと無意識のうちに左右のバランスの悪い不自然な噛み方で食事をしてしまいます。
アンバランスは顎関節症を引き起こし筋肉の痛みを伴うようになり、頭痛・肩こりまで引き起こします。
病院に通っても治らない頭痛や肩こり、もしかすると噛み合わせの問題かもしれません。
顎関節症になる原因について
顎関節症の患者さまは20~30代の女性が特に多いと言われています。
日頃の生活習慣を見直し、少しでも気になる点があれば早めに歯科医院へ相談しましょう。
習慣や癖による顎への負担
- 猫背、うつぶせ寝、頬杖
- 同じ足ばかり組んでいる
- いつも片方の歯で噛んでいる
- いつも同じ方向に首をひねってテレビを見る
日常生活やスポーツ、事故による外傷
- 冷房が寒くて歯を食いしばった
- 1日20分以上歩かない
- 事故や運転中にぶつけてしまった
- 重い物を持つ
- スポーツジムに頻繁に通う
精神的なストレス
- 急激なストレスによる筋肉の緊張
- 歯ぎしり、くいしばり
口腔内の異常
- 生まれつき歯並びが悪い
- 抜けたままにしている
- 入れ歯や被せ物があっていない
顎関節症の治療法について
当院では「スプリント(マウスピース)」による咬み合わせの治療を行っております。
就寝時にマウスピースを装着することにより、食いしばりや歯ぎしりによる歯にかかる負担を分散、軽減することで症状を改善していきます。
スプリント(マウスピース)は患者さまに合わせて製作を行います。
噛み合わせによる損傷「咬合性外傷」
「咬合性外傷」とは、名前の通り噛み合わせによる損傷です。といってもイメージが付きにくいと思います。
実は日常生活において、歯は噛み合わせによる力を負担しています。その力により、歯・歯ぐき・歯を支えている骨・顎の関節が、損傷することを咬合性外傷と呼びます。
これには歯並び・噛み合わせが関係しており、バランスよく歯に負担のかかりにくい歯並びであれば症状が出ることは少ないですし、歯に負担のかかりやすい歯並びであれば、咬合性外傷を起こしやすいです。また見た目としての「きれいな歯並び」が「歯に負担のかかりにくい歯並び」ともいいきれません。
咬合性外傷のよくある症状について
- 噛んだ時の歯の痛み
- 歯の摩耗
- 歯が折れる
- 知覚過敏
- 詰め物、被せ物がはずれる
- 歯周病の進行促進
咬合性外傷の症状には、上記の他に、頻度は高くありませんが、
・歯の神経が死んでしまう
・顎の関節の痛み
・頭痛
・首、肩の凝り
などがあります。
咬合性外傷の予防について
咬合性外傷により症状が出た時に、歯の問題であれば歯の治療、歯ぐきの問題であれば歯周病の治療をすると、一時的には症状が軽減することもあります。
予防方法としては、
- マウスピース(ナイトガード)により歯の負担を軽減させる
- 咬合性外傷に耐えうる口腔内環境に整える噛み合わせ治療
- 噛み合わせを整える(噛み合わせ矯正)
というものがあります。
「歯が折れる」=「抜歯」というように症状が出てからでは遅いことが多い咬合性外傷による症状。
症状が出ないように、噛み合わせの診査・診断をし、問題が起きそうな噛み合わせであれば予防していくことが大切です。